やり場のない熱を逃がすために真夜中に外に出た。月も星もない暗い夜だった。家を出て坂を下っていくと、反対側の道路を誰かが歩いている。下った先には竹やぶに囲まれた公園がある。やけに明るい街頭が一本だけ立っている。不気味だ。公園の向かいにある家…
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