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ゆめにっき時々ぽえま~

ゆめ 49

しまむらで買い物をする。フルーツ柄のワンピースを手にとる。レモンやオレンジやりんごが半分に切られたのが立体的に描かれている。紺とベージュ、白のものがあり、その中の紺のワンピースと、ボルドーのロングスカートとどちらがいいか悩んでた。きっずコーナーの鏡で合わせてたら、この時間のご利用はお止めくださいとアナウンスが流れたが、私は鏡に用事があるので大丈夫だろう。近くにいた店員も何も言ってこなかった。

服を合わせた写真をとってtkさんに送りつけた。どっちの方が似合う?と。eちゃんにも送ろうか迷って、今回はやめた。バックヤードに引き下がろうとした店員さんにもどっちが良いか聞いた。店員さんはそうねぇ~、ちょっと待ってねと言って忙しくバックヤードに入っていってしまった。少しの間の後戻ってきて、こっちね!と紺色のワンピースを選んだ。

私はようやく試着する気になり、きっずコーナーの試着室に入った。すると店の横開きのドアが楽しそうな笑い声と共に音をたてて開いた。幽霊たちがやってきたのだ。

幽霊たちの入店は店じまいの合図だ。店員はみんな店からいなくなってしまった。そしてなぜかtkさんも入ってきた。tkさんは優しい顔をしていた。背が少し伸びたようだ。店内のカウンター席に腰掛けると彼女は言った。「亜実がね、何年も生きてきて自分に合う服の色も形も分からないような人間と付き合うな、って」私は苦笑した。「相変わらずだなあ亜実ちゃんは……」お店のブラインドを閉めながら私は言った。彼女の妹の方は未だ私に敵意を向けているらしい。

私はお金がなかったが、紺のワンピースを購入した。凶悪な海賊の霊がブラインドの紐に縛られていたので、解いてあげた。そして、店の中で着替えようとした。服には見たことのない防犯タグが着いていた。何だろうと思って引っこ抜くと、赤いストップウォッチが現れ5分からカウントダウンが始まった。「爆弾キタンを抜いちゃった!どうしよう!」私は慌てた。すると一番強そうな海賊の霊が「お、俺が戻してやろう」と言った。

ストップウォッチの横のつまみを回して元のケースに戻す。時間は迫っている。私とtkさんは頭を抱えて床に伏せた。爆発したら周囲5mは吹っ飛ぶ。しかし「ほら」と言われて顔をあげると、爆弾キタンのカウントダウンは止まっていた。

翌日、私は出掛けた。フルーツ柄の紺のワンピースにle coqの白いシューズを合わせて。近所で焼きそばの屋台が出てるらしかった。