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ゆめにっき時々ぽえま~

ゆめ 1


1:その日は中華まんの日。一年に一度ある中華まんの日で、ある日何も言わずに昇華してしまった人のことを考えながらスーパーに入ると、中華まんとお寿司がたくさん並べられていた。

 

2:中学3年生してる。きれいな青いホールで卒業式の練習をしたあとクラス替えの発表がある。あ、でも私たちのコースは一つしかないから、クラス替えないよね、みたいな話をする。教室に戻ってホームルームのあと、友人らが黒板の文字を消しては書いて消してを繰り返しているのをみながら笑っている。黒板消しに雪みたいにチョークの粉が溜まってる。ベランダに出て黒板消しをぱんぱんすると粉の塊がボタボタと落ちる。当時嫌いだった子が「みぞれ雪だね」と言う。かなり積もりそうなみぞれだった。新人のシェフが新作のゼリーを試食させにくる。ゼリーよりそっちのモンブランの方がおいしいんだけど、などと言うと、作ったのは僕じゃないし、みたいな返事をされる。女の子たちと談笑してたらスマホに通知がくる。誰だか知らないけどSNSを新しく始めた人の一言が通知されたっぽくて、英語で「東京の日の出は素晴らしい!朝のニュースを見るのが日課です」みたいなことが書いてあった。なんとなく気になりその人を訪ねてみた。森のような雑木林の中に住み、墓穴掘り師をしている、白髪混じりの初老の男性だった。仲良くなり、お互い好意を持った。また初老の男性を好きになってしまった、と思った。奥さんも子供もいるけど、もう何年も会っていないらしい。それでいて離婚しているわけでもないらしい。

彼の仕事場の墓場にいくと、掘っている途中のお墓があった。仕事を手伝わせて、と言ってみると、彼は少し考えたあと、墓穴の中の巨大な岩とか大木をどかすのを手伝うことになった。彼が墓穴の底まで入り、持ち上げられた岩とか大木を私が外に出す役割。ごみが上がってくるのを待っている間に、必要になるからとゲームを渡される。墓穴と連動してるらしい。私は欲しいキャラを運よく手にいれ、少年少女を殺していく。そうこうしていると辺りが物騒になってきた。派閥争いが始まっているらしい。墓穴の中は安全なので、彼一人置いて私は走って逃げることにした。

道中、ある派閥の黒髪の女の子と仲良くなった。でもその子は自分が助かるために私を敵に差し出そうとする。私はすごい速度で街中を駆け巡る。カフェの中、マルシェ、地下の狭いスーパー。どこまでもその子は追いかけてくる。もう街の中は走り尽くしたし、外を走ろうとか、あの人を置いてきてしまったとか考えながら、私は猛スピードでコンクリートを走る。少し差を縮められてる気がするけど、到底捕まらないだろう。走り続ける。

 

3:暑い国にいる。好きだけど知らない人と歩いている。私のその人が出会って5日目の食事の後、その人は殺されることになっている。飲食店街方面は危険で、入り口の狭いスパゲッティ屋さんの客の中に銃を持ってる人がいるのを私は知っている。好きな人が一度そこで殺されている。つまり今、生き延びるための二回目のチャンスが来てる。人生をやり直してるらしかった。「向こう側は安全かもしれないよ」と言って、パスタ屋とは反対方向の、道の開けた方へ二人で向かう。舗装されていない砂の道。道端で遊んでる親子がなん組かいる。古墳がある。なんか建物があって、そこに入ると向こう側から二人組の暗殺者が歩いてくる。なんとなく暗殺者だとわかる。私たちは道を引き返し、分かれて走り出した。走って走って古墳に登った。別の場所から彼も登ってきた。暗殺者らも登ってきた。私たちはまた走り出して、建物まで戻った。暗殺者らも反対側から入ってきた。彼が、あきれた様子でまた別の場所へ去っていった。暗殺者が言った。「お前の恋人はいざとなったら銃で人を撃てるか」私は答えなかったが、撃てるわけがないと思った。「お前たちが出会って5日目の食事のあと、殺すことになっている。食事の後までは殺さないから好きにしていい」と言われる。私は泣く。暗殺者の一人の背中にしがみついて泣きながら「どうして殺さなきゃならいの。こんなに好きなのに。こんなに好きなのに」と何度も言ってぼろぼろと泣いている。暗殺者も困惑する。どうしていいのかわからない。